雛祭りは、「人形(ひとがた)」または「形代(かたしろ)」と呼ばれる、
人の姿をかたどったものに穢れを移して難を逃れる厄除けの儀式に由来しています。
つまり雛人形は、大切な子供を守ってくれるお守りのような存在。
女の子が無事に成長したところで、本来の役目は終わりになります。

役目を終えた雛人形をそのまま飾り続けることに問題はありません。
しかし、自身の雛人形をそのまま子供や孫などへ引き継ぐのは誤りです。
人形や形代は、持ち主の災厄を引き受ける「身代わり」。
お守りと同様に、1人に1つ用意するものです。
祖母や母親の雛人形が家にあっても、それは祖母や母親の身代わりをして役目を終えたお人形。
子供には、「その子の災厄を引き受けてくれる」新たな雛人形を用意する必要があります。

役目を終えたひな人形。
引っ越しや家の片付けなどで処分を検討される機会があるかもしれません。
ですが普通のゴミとして処分するのはためらわれるもの。
災厄を引き受けてくれた感謝の意をこめて、供養したいと思われる方も少なくないでしょう。

人形供養を行っている神社やお寺に持っていく際には、決められた時期にのみ引き受ける場合も
あるため、問い合わせてからの方がよいかと思われます。

人形供養祭、人形感謝祭など、地域で行われるイベントに持っていく方法もあります。
ただ近年新型コロナの影響を受け、イベント自粛や延期、または事前予約制になっていることも
あるかもしれません。
イベント主催者側へ問合せしてから参加されることをお勧めします。

人形のみの供養をご検討されている場合は、上記の方法が価格も抑えられますのでお勧めです。

弊社で供養をお引き受けする場合、人形1体ごとに料金を頂戴するのではなく
箱などに詰めていただき、その箱の大きさによってお焚き上げ料を設定しております。
人形と一緒に飾っていた装飾品や、他にもお焚き上げしたいお品がございましたら、
一緒に箱に詰めていただいて、供養・焼納をお引き受けいたします。

お焚き上げは“物への感謝”と“ご依頼主様の心の整理”です。
ありがとうの感謝の気持ちをこめて
お別れできるとよいですね。